名古屋市中川区の内科・外科・消化器内科・泌尿器科・皮膚科

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佐藤是医院(さとうよしいいん)│名古屋市中川区 内科・外科・消化器内科・泌尿器科・皮膚科

お知らせ/コラム

News/Column

2018.07.09

  • 消化器内科に関わるコラム

ピロリ菌感染胃炎について

最近、当院にもピロリ菌除菌を希望されて受診される方がチラホラみえます。

胃へのピロリ感染は、将来的に萎縮性胃炎に発展し胃癌発生母地になるので、除菌療法が推奨されます。
ピロリ菌はヒトとサルからのみ分離される菌で、感染経路はヒトからヒトへの経口感染であると推測され、ピロリ保菌者からの唾液を介した感染と考えられています。
感染時期は胃機能が不十分な幼少期と推測され、成人期における感染は急性病変程度の一過性感染で終わると考えられています。しかし、一度持続感染が成立すると、抗菌薬の服用により自然除菌されるケースもありますが、自然消滅は稀です。
ピロリ菌の除菌療法は飲み薬で、1週間継続で内服を行います(1次除菌)。1回目で不成功の場合は2次除菌、時に3次除菌と行います。
保険診療での除菌療法の為には、ヘリコバクターピロリ感染胃炎の診断と胃癌の介在を否定する目的で、6カ月以内の内視鏡検査実施が必須と決められています。
また、除菌成功後にも定期的な胃癌検診は必要とされ、特に除菌成功1年後が大切です。
除菌後の再感染は1%未満で、再感染が起こる場合でも除菌1年以上経過してからと考えられています。

当院にても、経鼻内視鏡によるピロリ菌感染胃炎の判定・除菌治療を行なっています。
ご希望の方はご相談ください。

佐藤是医院(さとうよしいいん)
佐藤 禎